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ドイツ人が苦手な日本食とは。日本食の好き嫌いについて

ドイツ人が苦手な日本食とは。日本食の好き嫌いについて

ドイツに移住した日本人の方の中には、ドイツの方々と一緒に食事をする機会なども多々あるかと思います。

レストランで食事をするというだけではなく、自分の家に友人を招待して日本食をふるまうということもあるのではないでしょうか。

しかしご存じの通り、ドイツと日本の食生活の間にはいくつかの違いがあるのも事実です。

せっかく料理を出しても、相手の口に合わず喜んでもらえないととても残念ですよね。
そうならないためにも、ドイツ人の食の好き嫌いを把握しておくことはとても大事になってきます。

そこで今回はドイツ人の日本食の好き嫌いについてみていきます。

どんな日本食はドイツ人の好き嫌いが分かれるのか?

日本人にとっては美味しく感じるものであっても、ドイツ人にとってはあまり美味しいとは感じないものや、中にはまったく口に合わないものも多々あります。

それらはドイツ人と日本人の食習慣の違いに起因するものや、そもそも普段身の回りに似たような食べ物がないため食べ慣れていないなど、その原因は様々です。

以下に好き嫌いが分かれる日本食の具体的な例をあげてみます。

納豆



おそらく多くの日本人にとって、一番想像しやすい外国人の好き嫌いが分かれる日本食が納豆ではないでしょうか。

ドイツの食材を見渡しても納豆に近いものはなかなか見当たりません。

一般的なスーパーなどにも、日本食をはじめとした、アジアの食材や調味料は比較的どこでも見ることができますが、やはり納豆を置いているお店はめったにありません。

独特な匂い、ねばねばした食感、糸を引くその見た目など、ドイツ人にとってはとても奇妙に見える食材であり、あまりの食材のユニークさに食べることを戸惑う人もたくさんいます。

私たち日本人は食べ慣れているのであまり感じないかもしれませんが、そもそもドイツの人の中にはどのように食したらよいかわからない人もいます。

タコ



こちらも日本ではおなじみの食材ですが、ヨーロッパでは地域差はありますが、ドイツではそれほど一般的な食材とは言えません。

スペインやイタリアなど地中海沿岸の国などでは伝統的にタコを食べる習慣がありますが、フランス、ドイツ、イギリスなどのヨーロッパの北側の地域ではタコを使った伝統料理はほとんどありません。

そもそも、宗教上の理由によりタコを食べることに対して忌避感を抱いてきたという歴史があります。
イギリスではタコを「デビルフィッシュ(悪魔の魚)」と呼んで忌み嫌っていたのはよく知られています。

そうしたことの原因の一つとして、キリスト教の原点となったユダヤ教の戒律があるとされています。
ユダヤ教の戒律の中にはヒレやウロコを備えていないタコ、イカなどは食べてはならないというものがあったとされています。

そうした歴史的な背景に加えて、見た目も相まって、タコを食べることを忌避するようになったとされています。

最近でこそお寿司がドイツで一般的に食べられるようになり、ドイツ人が生で魚を食べる機会も増えましたが、それでもタコの食感や見た目のインパクトから、なかなか食べることができないというドイツ人もまだまだ沢山います。 

あんこ



日本の和菓子を代表するあんこですが、ドイツの人の中にはあまり口に合わないという人も少なくありません。

その理由としては、あんこ独特の甘さに原因があるようです。

ドイツにもケーキやチョコレートなど甘いものは当然あるのですが、あんこの甘さはドイツ人からすると甘すぎると感じるようです。

そもそもドイツ人にとって豆が甘く煮て食べるということ自体が驚きのようで、そのような珍しさから好き嫌いが分かれる和菓子となっているようです。

大皿料理・鍋料理



日本人にとっては、大皿料理をみんなでシェアすることや、冬になったら鍋料理をみんなで囲んで食べるといったことは当たり前の光景ですが、ドイツ人はそのように一つのお皿やお鍋をみんなでシェアして食べるという習慣がなく、自分のお皿は自分のものということが一般的です。

日本ではレストランなどで食事をする際、取り皿が出てくることは普通のことですが、ドイツではこちらからウェイターの人にお願いしない限り、取り皿が出てくるケースはほとんどありません。

レストランにもよるかと思いますが、取り皿をお願いすると戸惑われることや、いやな顔をされることもあるそうです。

ドイツにも日本料理やアジア料理のお店が増えてきているので、みんなとシェアすることが平気な人も当然いますが、やはりまだそのことに抵抗感を持っている人は多いようです。

ドイツ人と食事をする時や、家に招いて食事をふるまう際は、こうした文化の違いに注意を払う必要があるかと思います。 

卵かけごはん



日本では醤油などを加えておいしくいただく定番のメニューですが、こちらもまたドイツ人にとっては好き嫌いの分かれるものになっています。

そもそも生卵はサルモネラ食中毒を起こしやすいもので、安全に食べるためには徹底した卵の洗浄を行わなくてはなりません。

他の国と比べて日本は卵の衛生管理が徹底していることもあり、生卵を食べても食あたりをすることは少ないのですが、ヨーロッパの一部の国を除いて、生卵を安全に食べられるように管理している国はごく稀です。

もちろんヨーロッパの中にも生卵を使った料理やお酒はあるのですが、やはりしっかり火を通して調理することが一般的なので、生であったりすると衛生的ではないのではないかと警戒してしまうドイツ人が多いみたいです。

シラス



ご飯のお供にシラスをおいしくいただく方も多いかと思います。
日本では生シラス丼が鎌倉で食べることができ、とても有名ですよね。

ただドイツの人の中にはシラスが大量にご飯の上に乗っている光景が、気持ちが悪いと感じる人もいます。
シラスの小さな目がご飯の上にたくさんあることに苦手と感じ、魚をまるごと全体的に食べることに慣れていないドイツ人には奇異に映ります。

タコの話でも触れていますが、ヨーロッパでは元々生の魚を食べる習慣があまりありませんでした。

日本の寿司や刺身が少しずつドイツにも浸透して来ていますが、まだまだ馴染みのない食べ物も多く、生き物の印象が強いシラスはドイツ人にインパクトが強いので気をつける必要があります。

WasaKanae
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日本人はドイツでどこから日本の食材を調達している?ドイツでの食材調達ルートを大解説

日本人はドイツでどこから日本の食材を調達している?ドイツでの食材調達ルートを大解説

日本人がドイツに移住した時は手続き関係や通勤通学関係、住むところのために必要なものの購入や整理などやることがたくさんあります。その中でも忘れてはいけないポイントの一つが日本の食品調達ルートです。

日本人はドイツに引越しする際に、大体どんな日本の食品や食材を持って行こうか、考えてできる限り持っていきますが、液体物や重いものは持っていくのは大きな負担にもなります。

日本食をどんなに多く持っていっても残念ながらいつかは使い切ってしまい、いつかは現地から食材の調達する必要が出てきます。

今回はドイツで日本人はどこから日本食材を買っているかについてみていきます。

ドイツではどこから日本食が買えるのか?日本食調達ルートについて

ドイツに短期滞在であれば食材に関してはあまり考えないですみますが、長期滞在する日本人に取っては食事は生活の中でも大切なポイントの一つです。

特に半年や一年以上住む日本人は、現地でも日本食品を買うために努力を惜しみません。

ではそもそも、日本人はどこで食材を買えるのでしょうか?
これはドイツのどこに住んでいても、大体パターンが決まっています。
というのも、食材の調達ルートがどうしても限られてくるからです。

1:地元のスーパー

 

スーパーなどでも一部の日本の食品などは取り扱っていることがあります。

小さいスーパーは海外の食材などは取り扱っていることはありませんが、中規模のスーパーではアジア系のセクションがあり、そこでは中華料理や日本食の食材が一部置かれていたりします。

日本の食品だと巻寿司セット(ジャポニカ米含む)やガリ、寿司用のすし酢、醤油などが定番で、場所によっては味噌や照り焼きソースなどが取り扱われていることもあります。

しかし大型のスーパー以外ではそれ以上の取り扱いは期待できず、取り扱っている数も、基本は多くありません。
醤油にしても多くのところではキッコーマンのベーシックな醤油のみで、他の種類の取り扱いは無いなんてこともしばしばです。
また値段は比較的高いことが多く、特に小瓶の醤油などは定期的に買うには経済的に選択肢になれないのがポイントです。

2:日本食品店

やはり日本の食材で一番種類が多いのが日本食品店になります。

デュッセルドルフやハンブルク、ベルリンなど日本人の多くが住んでいる地域では日本食品店にアクセスができます。
日本の食品メーカーの食材も多く取り揃えていたり、日本人には馴染みのある調味料類やお米、味噌、日本のお菓子まで様々なものが手に入りるので食材を探している日本人家族にとって安定性は抜群です。

しかし裏を返すと、日本食品店は日本人の多く住むエリアや大都市など一部に限られてしまいどこにあるわけではありません。
また、質が高い分、また日本から輸入している食材などはどうしても料金が比較的高くなることがあります。

3:韓国食品店

 

韓国は日本の国土より小さく、人口は大体5,000万人超ではありますが、韓国人はチャレンジ精神に溢れており、また国民性もあってか海外で自営業の方も多いです。

人口が少ないと、ヨーロッパに住んでいる韓国人人口も自然と小さくなりそうですが、積極的に海外に出ていく人も多く、国や都市によっては日本人と同じぐらいの韓国人が住んでいることもあります。

韓国人が進出している場所には、それに合わせて韓国食品店や食材の卸業者がその地域に出てきており、日本の食材も販売されていることがあります。

韓国食品店は日本食品店より多く進出している国もあり、日本食品店が無い場所にも韓国食品店が進出していることもあります。

日本食と韓国食は似ている部分も違う部分もあります。
共通している点としてはジャポニカ米が主食や醤油を使用する点、違う点としては韓国は肉料理が多く、辛いものが好まれる点でしょうか。
似ている点もあり、大きいサイズのジャポニカ米や醤油が買えたり、うどん、蕎麦、カレールウ、海苔、そしてワサビ一部の調味料などは取り扱いされやすい食材です。

他には、韓国でもインスタントラーメンは庶民に非常に親しみのある食品ですが、辛いものを好む傾向があり、韓国のインスタントラーメンは基本的に辛いものばかりになってしまい、日本のインスタントラーメンの取り扱いなどはどうしても限られてしまいます。

値段は一概には言えませんが、韓国系が取扱の中心になる傾向があり、韓国の食材に比べると日本の食材は若干高く設定されていることがあります。

4:その他アジアンショップ

 

韓国食品店は都市圏では進出していることが多いですが、やはりそれでも限りはあります。

韓国食品店はヨーロッパのアジア系の食品店としては比較的新しく、伝統的に中国系の食品店やその他アジアンショップがドイツやヨーロッパでも多く展開されています。

都市部はもちろん、地方都市でもアジアンショップは見かけることができ、田舎のエリアに住んでいる人でさえアクセスがしやすいです。

日本食品店や韓国食品店より店舗数も圧倒的に多く、大型の店舗や区画一帯がアジア系の卸業者のエリアがあって大小様々な商品や食品、食材が手に入ることもあったりもします。

中国系のお店に限らず、ベトナム系などのアジアンショップもあり日本人には全く馴染みのない商品や、用途のわからない食材も多種多様に揃えていることがあります。

日本の食品も比較的多く取り扱いがありますが、その中でもアジアの国で生産された、見たことも聞いたこともないメーカーの食品やお菓子やスナック類などもあったりと、ちょっとした宝探しのような要素が出てきます。

値段はあまり高くなく、韓国食品店や日本食品店より安いケースも多いですが、その一方で商品のクオリティの判断が難しく、購入しても思ったより美味しくなかった、想像していた味と全然違ったなどのケースも起こりえます。

ここでは自分が知っている食品や調味料などを購入するのが一番失敗を避けられるでしょう。

5:オンラインショップ

田舎に住んでいたり実店舗に行くことは難しくても、日本の食品食材にアクセスする最適な方法にオンラインショップがあります。

弊社のオンラインショップも様々な日本の食品食材を取り扱っており、時間や場所を気にせずにショッピングすることが可能です。
また、弊社で50ユーロ以上のお買い物をしていただければドイツ内では送料無料でお届けができますので、徳用サイズのお醤油やみりん、消費の早い麺類、レトルト食品、重たいお米などを運ぶ手間を気にする必要もありません。

一般家庭用の商品から業務用まで幅広く取り揃えておりますので、ぜひ一度ご確認いただき、皆様ご家庭の食卓の一助としてご利用ください。

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ドイツで簡単に料理できる日本食7選

ドイツで簡単に料理できる日本食7選

日本から離れて生活しているとどうしても食べたくなってしまう時がある日本食。

しかし現地の日本食店で好きなものを食べようと思っても高額であったり、そもそもメニューがなかったりすることも多くあります。
この記事はそんな時に自分で料理して解決しようと思ったあなたに特にオススメです。

ドイツで作りやすい日本食を大紹介

これから解説するのはドイツで日本食を作る際に比較的簡単に調理できる日本食・馴染みのある料理です。

ドイツ以外で料理する場合も参考にできる部分がありますので、最後まで読んでいただけると幸いです。

カレー

<a href="https://pixabay.com/ja/users/melvinchia-129854/?utm_source=link-attribution&amp;utm_medium=referral&amp;utm_campaign=image&amp;utm_content=244291">Melvin Chia</a>による<a href="https://pixabay.com/ja/?utm_source=link-attribution&amp;utm_medium=referral&amp;utm_campaign=image&amp;utm_content=244291">Pixabay</a>からの画像

まずは子どもから大人まで好きな人が多く、作り置きとしても優秀なカレーです。
カレーに使われる主な具材、玉ねぎ・にんじん・じゃがいも・肉等はドイツのスーパーならどこでも購入できます。

これらはドイツだからと言って、日本の野菜と大きく味が違うということはありませんし、何も問題にはなりません。
カレーのルーはさすがにスーパーではなかなか売っていませんが、日本食品店でなら基本的に購入できるので最寄りのお店に探しに行くのがいいでしょう。


また、スーパーのスパイスコーナーでイギリス風のカレーパウダーが売っていることもあり、それを使えば日本のカレーに割と近いものが作れますので、近くに日本食品店がない場合はそちらを試してみるのもいいのではないでしょうか。

チャーハン


チャーハンは正確には日本食ではありませんが、馴染みのある料理としてここで
紹介します。
野菜や卵などの基本の材料は全てドイツのスーパーでそろえることが出来ます。

人によってはより本格的なチャーハンを作りたいと思うかもしれません。
その場合に使われる鶏ガラスープの素や中華料理向けのペースト等はドイツのスーパーではあまり売っていないので、日本食品店を探してみることをオススメします。

お好み焼き


ドイツでお好み焼きをしたい場合、お好みソース以外はスーパーで食材をそろえることができます。

基本的な材料は小麦粉、卵、キャベツ、ズッキーニまたはじゃがいも(山芋の代用)、ブイヨン(和風だしの代用)で、それにお好みで豚肉またはベーコン、揚げ玉の代わりにポテトチップス等を加えるだけで、皆さんが思っているよりも簡単に出来てしまうのではないでしょうか。

そして欠かせないのがマヨネーズに青のり、かつお節。

マヨネーズはもちろんドイツのスーパーで購入できますが、日本のマヨネーズとドイツのマヨネーズでは味がかなり違いますし、青のりとかつお節はさすがに買えません。
なのでお好みソースを日本食品店で購入する際に一緒に探しておくといいです。

また、お好み焼きの用の粉も日本食品店で売っていることが多いため、そこにこだわる場合はこちらもついでに買っておくといいでしょう。

茄子とひき肉のみそ炒め


この料理は手軽に作れて美味しいし、何よりご飯が進みます。
食材の茄子とひき肉はもちろんドイツのスーパーでも購入できます。

ショウガを加える場合、スーパーによってはショウガ自体が売っていることもありますし、無ければスパイスコーナーによくショウガパウダーが置いてあるのでそちらを購入するのもいいでしょう。

味噌はスーパーでは売っていないことが多いですが、日本食品店で購入できます。
酒やみりんも基本的にスーパーで売っていないため日本食品店に行く必要がありますが、酒は一応白ワインでも代用できなくもないので試してみてはいかがでしょうか。

親子丼

親子丼が好きで海外にいても食べたくなる人は多いのではないでしょうか。

鶏肉、玉ねぎ、卵といったメインの食材は簡単にスーパーでそろえられます。
みりんは茄子とひき肉のみそ炒めと同じく、日本食品店でないとほとんど置いてないですが、酒と砂糖で代用できます。
とはいえ酒も日本食品店くらいでしかなかなか手に入らないので、結局は日本食品店で購入するか、そもそも使わないかになります。

そして醤油はドイツのスーパーでも取り扱いがかなり増えてきています。
なので近所のスーパーで購入することも恐らく可能ですので、ぜひ探してみてください。

とんかつ


ドイツにはシュニッツェルというドイツ風のカツレツがありますが、こちらにはとんかつソースがついておらず、日本のとんかつが食べたいという方もいると思います。

とんかつに使う豚肉はシュニッツェルに使われるものと同じ肉を購入すればいいです。
ただし日本と違ってヒレ肉は取り扱いがなかったり少ないことが多いので、ロースが中心になります。
小麦粉や卵はスーパーで用意するとして、パン粉はスーパーによっては取り扱いがないことがあります。
その場合は硬め、または乾燥したパンを削ってそれを使うことができます。
どうしてもパン粉が欲しいけれどスーパーにない場合は日本食品店でも取り扱っていることが多いので、探してみるのもアリです。

炊きこみごはん


意外に思う方もいるかもしれませんが、炊き込みごはんも比較的簡単に、しかも様々なバリエーションを楽しむことができます。

例えば出汁を使う場合、煮出すためのパックに入った出汁であれば、そのパックを開けて中身をお米に混ぜて、醤油とその他入れたい具材があればそれらを加えて炊くことで美味しい炊き込みごはんを作ることができます。
もちろん顆粒タイプでも再現できるはずなので試してみてください。


ただし、出汁はドイツのスーパーには基本的に置いていないので日本食品店での購入が必要です。

出汁を使わない場合は、トマトホールを使った炊き込みごはんを作ることも出来ます。
この場合は出汁ではなくブイヨンを使えばよりおいしくなりますし、お好みでパセリや野菜等を加えたり、チーズをかけても美味しくなります。

その他にも色々と炊き込みごはんのレパートリーはあるので、自分で探したり工夫してみるのも楽しめていいのではないでしょうか。

まとめ

ここまでドイツで比較的簡単に料理できる日本食を紹介してきましたが、いかがでしょうか?
皆さんがより楽しく料理をする手助けになれれば嬉しく思います。

近所に日本食品店がない方や、日本食品店に探しに行く手間を省きたいという方はオンラインショップのご利用をオススメします。

弊社のドイツを拠点としたオンラインショップでも醤油やみりん、様々な日本の食品食材をテーブルサイズから業務用まで幅広く取り扱っておりますので、ぜひ一度ご覧ください。

WasaKanae
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日本の出汁とドイツのスーパーで買える魚ブイヨン(ストック)の違い

日本の出汁とドイツのスーパーで買える魚ブイヨン(ストック)の違い

出汁といえば和食の基本調味料の一つとして欠かせない大事な食材の一つです。
お味噌汁に煮物、おでん、暖かい蕎麦やうどんの汁に果てはカレーなどにも使用できるといった万能感があって大変重宝します。
軽くて小さく、大変便利ですが、便利すぎて時には在庫を切らしてしまうことも起こります。

日本に住んでいれば気軽に近くのスーパーで買いに行くことができますが、ドイツに住んでいると近場で出汁を変えず、困ってしまうケースも出てきます。
そこで、止むを得ずドイツの近所のスーパーでも買える現地の魚ブイヨンを使用せざるを得なくなる、そんな経験はありませんか?

【日本の出汁VSドイツの魚ブイヨン】違いを解説していきます!

そもそも、日本の出汁とドイツやヨーロッパで売っているブイヨンはどう違うのでしょうか?
この記事ではヨーロッパで買えるブイヨン類の説明をして違いをお伝えしていきます。
また、魚ブイヨンで作ったお味噌汁の話もこの記事内で解説していきます。

日本の出汁



昔から日本は島国で海の幸の恩恵を受けて生きていました。
日本の出汁の歴史は古く、縄文時代の頃から魚などを煮出して食べていたのではないかと言われています。
文献などからも奈良時代や平安時代にはカツオや昆布なども献上品として使われていたと考えられ、公家など上流階級の台所に海鮮が届いているのが想像されます。
戦国時代の文献には「だし」の記述があり、日本の歴史と深く結びついていることがわかります。

さてそんな日本の出汁ですが、かつおや昆布、椎茸、貝類や蟹などから取る出汁もあれば、ラーメンなどによく使われるような鶏ガラや豚など様々な種類があります。
しかし普段使いの食材で言えば、かつお出汁が一番ポピュラーで、昆布や椎茸なども人によってはしばしば使われるのが一般的ではないでしょうか。

出汁は基本的に数分でエッセンスを取り出すという一瞬の工程ですが、出汁を作るまでに鰹節や乾燥した椎茸、昆布など前工程に非常に手間暇をかける食材です。
キレがあり旨味が凝縮されている日本の出汁は和食を料理する上で欠かせず、味全体をまとめ調和を生み出すという日本食の土台ともいうべき存在です。

ヨーロッパのブイヨンやフォン


もちろんヨーロッパにも日本の出汁に相当する食品があります。
フランスでは出汁に相当するものが二つあり、それがブイヨンとフォンです。
先にフォンの説明をしますと、フォンはソースに使用されます。

一例として、あまりフランス料理に馴染みのない方でも、「フォン・ド・ヴォー」という名前を聞いたことがあるかと思います。
フォン・ド・ヴォーは仔牛肉や骨、香味野菜などを長時間煮込んで作る出汁の一種です。
フォン・ド・ヴォーはステーキやハンバーグ、ムニエルなどのソースのほか、ビーフシチューの材料などにも使えます。

一方のブイヨンですが、こちらはスープやポタージュを作る時に使われる食材です。

ブイヨン(Bouillonはフランス語ですが、イタリア語ですとブロード(Brodo英語だとブロス(Broth)またはスープストック(Soup stock)と呼ばれています
肝心のドイツ語ですが、ドイツ語だとbrüheと書き、カタカナで表記が難しいのですが「ブルへ」のようになります。

フォンは肉の味がメインに出ますが、ブイヨンは野菜の味が強く出ており、フォンよりも優しくなります。
ベジタブルのブイヨンもありますが、鶏、牛、魚などの種類があり、鶏のブイヨンが一番一般的な印象です。

さて、ブイヨンはどう作られるかというと、日本の出汁とは工程が大きく変わります。
日本の出汁は原料を作るまでに手間暇がかかっているのに対し、実際に使う際は数分でエッセンスを取り出します。
それに比べてブイヨンは日本の出汁のような前工程は手間をかけない代わりに、魚や肉、香味野菜などを長時間煮込んで作ります。
ブイヨンはゼラチン質の旨味でコクがあり、冷えるとこのゼラチン質が固まるのが特徴で、肉料理やスープなどの塩気の中心の一つになります。

ドイツで気軽に手に入るブイヨン


ヨーロッパではこのブイヨンを売っているメーカーはいくつかありますが、有名な会社だと、「マギー」と「クノール」の二社が挙げられます。

Brunosingu, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons

マギー(Maggi)はスイスの食品会社ネスレが所有するブランドであり、一方のクノール(Knorr)はドイツ発祥ではあるものの、現在はイギリスやオランダなど多国籍企業であるユニリーバが所有しているブランドです。

Unilever, CC BY-SA 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0>, via Wikimedia Commons

ドイツでは両方見かけますが、個人的にはクノールの方がよく見かける印象があります。
マギーもクノールも両方のブイヨンを使ったことがありますが、大きな違いは感じませんので、どちらを買っても料理に問題はありません。

日本の出汁とドイツで手に入る魚ブイヨンの違い:味噌汁



さて、ブイヨンは液体タイプのものもありますが、固形のものが一般的で、4個入りや8個入り、12個入りなどが1ユーロ以下〜2ユーロなどで買えます。

お味噌汁は出汁と味噌が最低限の食材で、出汁の代わりに魚ブイヨンを入れた場合どうなるかですが、魚ブイヨンを使用すると味が変わってきます。
筆者が魚ブイヨンでお味噌汁を調理したことがありましたが少しながら味に違いを感じました。

そもそも、お湯に魚ブイヨンを溶かすと、煮干しラーメンのスープのような香ばしい香りが出ます。
そこに味噌を入れますと、日本の出汁で作ったお味噌汁よりも塩気が強く感じました。
できたお味噌汁は十分食べられる味でしたが、日本人からすると味に違和感を覚えるかと思います。

ちなみに出汁と魚ブイヨンの原材料を確認すると違いがより見えてきます。
一例として、味の素のほんだしとクノールの魚ブイヨンの原材料を比較してみましょう。

味の素の原材料をウェブサイトで見てみると以下になります。

食塩(国内製造)、砂糖類(砂糖、乳糖)、風味原料(かつおぶし粉末、かつおエキス)、酵母エキス、酵母エキス発酵調味料/調味料(アミノ酸等)

一方のクノールの魚ブイヨンの原材料をウェブサイトから見てみると以下になります。

「ヨウ素入り食塩、香料(E621、E635)、完全水添パーム油脂、コーンスターチ、加水分解植物性タンパク質、パーム油、認可香料(魚、甲殻類、軟体動物、卵、牛乳、セロリを含む)、タラの魚粉末(甲殻類、軟体動物を含む)、ガーリック油(甲殻類を含む)、玉ねぎ、香辛料、砂糖、ガーリック、クエン酸を含む。」

見て分かる通り、魚ブイヨンの方がたくさんの食材を使用しており、また、100g辺りの食塩の含有量もほんだしは約43グラムに対し、魚ブイヨンは約50グラム*となるので、魚ブイヨンを使用した場合は塩気が強くなる理由が確認できます。(ウェブサイトより、ナトリウム19701(mg)x2.54÷1,000=50.04)

まとめ

上記でも書いたように、魚ブイヨンはラーメンのスープには合っているが、お味噌汁や他和食を料理する上では、魚ブイヨンより日本の出汁の方が食べ慣れた懐かしい味がつくれるでしょう。
結論としては代用はできるが、やはり和食には日本の出汁が最適でしょう。

和食を作る際はぜひ日本のお出汁を使って料理されるのをオススメします。

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ドイツで買える醤油の種類やブランド、メーカー

ドイツで買える醤油の種類やブランド、メーカー

基本日本の食材や調味料は日本で買うより、ドイツで購入する場合は値段が高くなってしまいます。

これは輸送費やEU内で作っていても輸送費や製造工程に手間暇かかっていたりと、どうしても生産費用自体が高くなってしまうからです。

そこで日本からドイツへ移住する時、どんな食材を日本から持っていくべきか、どんな調味料、食材は現地で買えるかご存知でしょうか?

皆さんもイメージができると思いますが、ドイツ現地で買える最も一般的な日本食品の一つが醤油です。

ドイツで買える醤油の種類を大紹介

さて、醤油と一口に言っても実はたくさんの種類があり、初めて醤油を買いに行く時は、見たことも聞いたことの無いブランドを見て混乱してしまい、一筋縄ではいきません。
また、醤油は中国や韓国でも使用されており、実は日本以外の醤油などもドイツでは見かけます。
今回はドイツで見かける醤油の種類やブランドを解説していきます。

一番よく見かける日本の醤油:キッコーマン


日本の醤油メーカーや食品メーカーはいくつかヨーロッパに進出してきており、実はドイツは醤油に限らずかなり日本の食品、調味料、食材へのアクセスができます。
アクセスの良さで言えば、ヨーロッパの中でもイギリスと一位、二位を競っている状態でしょう。

本題に入りますが、ドイツで見かける日本の醤油で一番メジャーなものはキッコーマンになります。

身近なスーパーでもアジアセクションがあれば、卓上用の小瓶サイズのものが売っていることもあります。
大きいスーパーなどでは1リットルサイズもあったりと、キッコーマンはヨーロッパでもKikkomanとして知られており、ドイツで見かける日本の醤油で一番身近なブランドと言えます。


ちなみにキッコーマンの醤油は海外でも作られており、ドイツで手に入るキッコーマンの醤油はオランダが原産国になっています。
元々はシンガポールで生産された醤油をヨーロッパに輸送して販売していましたが、1990年代にはオランダにキッコーマンの生産拠点を作り、ヨーロッパ現地での生産販売体制を整えています。

日本の醤油とオランダ産のキッコーマンの醤油の味の違いですが、僅かながら味が少し違うかなと感じるぐらいでした。
味比べをして初めて何か違うと気付く程度で、味比べをしない限りは違いは感じられなかったです。

スーパーで一番見かける醤油:Blue Dragon

引用:tacinte:https://world.openfoodfacts.org/cgi/product_image.pl?code=2020538220235&id=2

引用:tacinte :https://world.openfoodfacts.org/cgi/product_image.pl?code=2020538220235&id=2 


スーパーで最もよく見かける醤油がこちらのメーカーの醤油ではないでしょうか?

ブルードラゴン(Blue Dragon)はイギリスのブランドで、1970年代頃からできたとされています。
このブルードラゴンはイギリスのAssociated British Foods plc、(通称AB Foods)という会社が持っています。

ABフーズと言われてもなかなかピンとこないかもしれませんが、実はこの会社は巨大多国籍企業で食品のみならず、ヨーロッパで最も格安の洋服ブランドの一つであるPrimarkも持っています。

さてブルードラゴンの醤油はキッコーマンの醤油よりも格安で販売されており、食費を抑えたい人にとっては魅力的に映るかもしれません。
では日本の醤油と同じかというと、この醤油はいわゆる中国のタイプの醤油になります。

日本と中国の醤油の違いは後述しますが、ここでの違いは原材料を見れば一目瞭然になります。
先ほどのキッコーマンの醤油を見ますと原材料はウェブサイトによると水、大豆、小麦、塩だけになっています。(ヨーロッパのキッコーマンも原材料は同じです)
一方で、ブルードラゴンのDark soy sauceの原材料をウェブサイトより見ると以下になります。

"Water, Sugar, Salt, Soy Sauce Extract (9%) [Water, Defatted Soya Bean Flakes, Wheat , Salt], Colour (Ammonia Caramel), Acidity Regulator (Lactic Acid), Preservative (Potassium Sorbate)"

これを日本語に訳しますと以下になります。
「水、砂糖、塩、醤油エキス(9%)[水、脱脂大豆フレーク、小麦、塩]、着色料(アンモニアキャラメル)、ph調整剤(乳酸)、防腐剤(ソルビン酸カリウム)」

見て分かる通り、キッコーマンの醤油は原材料が非常にシンプルなのに対し、ブルードラゴンの醤油はph調整剤や防腐剤など食品添加物が使用されています。

アジアンショップでよく見かける中国の醤油:Pearl River Bridge 

引用:Luidaguhee, CC BY-SA 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0>, via Wikimedia Commons


こちらは中国の食品メーカーの醤油で、アジアンショップに行くとこの醤油をよく見かけるかと思います。

中国の醤油と日本の醤油は用途が違い、味も変わってきます。
中国の醤油を簡単に説明しますと、生抽(サンチャウ)と老抽(ローチャウ)の2種類があります。

生抽は薄口醤油系の味で塩気が強く、料理の味付けに用いられます。
一方の老抽はたまり醤油系の味になり、味付けよりも着色を目的に使われます。

基本的に中国の醤油は日本の醤油に比べて小麦の含有量が少なく、また砂糖を加えていたりと日本の醤油と味の方向性が違います。
また、日本の醤油は生産するのに数ヶ月かかるが、中国の醤油は製造工程が短く生産されるのが日本より短いと言われています。

このブランドではたくさんの種類の醤油を販売していますが、一例としてSuperior Dark Soy Sauceの原材料をウェブサイトから確認すると「水、大豆、砂糖、塩、小麦粉」と、砂糖が加えられているのが分かります。
製造工程の違いからか、このブランドの醤油もキッコーマンの醤油に比べると安くなっています。
ここまでみていただければ分かるように、日本と中国の醤油は同じ名称といえど、大きく違いが出ています。

まとめ

ドイツで買える醤油の種類はいかがでしょうか?
ドイツでも色々な醤油を買うことができ、値段を比較すると日本の醤油が割高な印象を受けることもありますが、キッコーマンの醤油はヨーロッパブランドの醤油や中国の醤油に比べると手間暇もかかっており、その理由の一旦が見れます。上記を見て分かる通り、和食を料理する上でもオススメなのはやはり日本の食品、調味料であるキッコーマンや、日本ブランドの醤油になります。









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実はドイツで料理するのが難しい日本食

実はドイツで料理するのが難しい日本食

仕事の関係や留学などでドイツに留学する方も多いかと思いますが、そのように海外で生活をする際に気になることの一つとして、食生活があげられるのではないでしょうか。

家族にふるまう食事は日本にいた時と同じような日本食を用意してあげたい、長い海外生活をおくる上でやはり日本食が恋しくなってきた、外国の友だちなどに日本食をふるまう機会があるなど、海外で暮らすとはいえ日本食を用意する機会はたくさんあるかと思います。

最近ドイツを含むヨーロッパでもかなり日本食のレストランや日本食材を見かける機会も増えては来ました。

それでもまだドイツ国内で買うことのできる日本食材は限られており、ものによっては日本で手に入る値段の倍近くの値段で売っているケースもあります。

中には日本ではどこのスーパーでも売っているようなものが、ドイツではどこに行っても見当たらないことも少なくありません。

ドイツで料理するのが難しい日本食や日本の食材

 

上で述べた通り、日本食材を手に入れようとしても、日本で買う以上に値段が高い、どこか日本で買うものに比べて品質が違う、そもそもどこを探してもなかなか見当たらないなど、いろいろな理由で作ることが難しい日本食があります。

 以下では、ドイツでは料理することが難しい日本食を紹介していきたいと思います。

1.牛丼

<a href="https://pixabay.com/ja/users/takedahrs-12657/?utm_source=link-attribution&amp;utm_medium=referral&amp;utm_campaign=image&amp;utm_content=4162800">takedahrs</a>による<a href="https://pixabay.com/ja/?utm_source=link-attribution&amp;utm_medium=referral&amp;utm_campaign=image&amp;utm_content=4162800">Pixabay</a>からの画像

牛肉を作るのに欠かせないのが薄切りの牛肉ですが、そもそもドイツなどのヨーロッパでは薄切り肉はほとんどスーパーなどで売られていません。

薄切り肉が欲しい場合は、ミートスライサーなどを用意して市販されている肉をスライスするか、精肉店などで店員さんにお願いして薄切りにしてもらうなどの方法があります。 

しかし精肉店でスライスしてもらう場合、定員さんも普段肉を薄切りにしてほしいといったような注文を受けていないので、なかなか定員さんに伝わらず、自分が思ったような薄切り肉にならない場合が多いみたいです。

それ以外でも、普段私たちが食べている日本料理は薄切り肉を使うことがとても多いので、それらの料理も日本にいるときと比べたら作りにくいかと思います。

2.魚介料理

 

ドイツは北部の一部以外はほとんど海に面しておらず、日本に比べて新鮮な魚が手に入りにくい国です。
そのため日本のようにスーパーなどで手軽に生魚が買えるわけではありません。

スーパーなどで魚は売っていますが、冷凍されたものがほとんどで、生魚に比べたら当然のことながら新鮮味や味などは劣ってしまいます。 
もちろん生魚も売っているところには売っていますが、やはり日本に比べたら値段が高いため、手を出しづらいのが現状です。 

このように、魚介を使った料理は作ることはできますが、手に入りづらい、味や鮮度が良くない、値段が高いなどの理由で、日本にいるときのようには気軽に作るのは難しいかもしれません。

3.海藻類

 

普段わかめなどをお味噌汁に入れていただくことはよくあると思いますが、わかめを含めた海藻類もやはり日本ほどは一般的ではありません。

わかめなどは最近スーパーなどで安く手に入ることができるようになったみたいですが、それでも味などは普段食べ慣れている日本のわかめの味とは少し違います。

それ以外の昆布やひじきなどもアジア系のスーパーなどに行けば売ってはいますが、やはり日本で買うよりも高価です。

イクラ

 

イクラはお寿司のネタとして使われているので、日本独特の食べ物かと思われている人も多いかもしれません。

しかし、もともとイクラという言葉はロシア語で「魚卵」を意味する言葉で、明治時代にロシアから伝わって大正から昭和の初期にかけて一般的になったとする説があります。

そういった理由から、ドイツのロシアンマーケットでイクラが手に入るので、決して絶対に手に入らないというわけではありません。

しかし普通のスーパーなどでもイクラは売っているのですが、そちらは値段が高いうえに、味も日本のものとかなり違います。

近所にロシアンマーケットがあればよいのですが、そうでないと日本のようなイクラ料理を味わうことはかなり難しいかもしれません。 

ちなみに筆者は昔小瓶に入ったイクラを買って、自分でイクラの醤油漬けを作ったことがあります。

基本の食材は醤油、みりん、酒などドイツであれば入手難易度も種類も少ないので作ってみました。

しかしレシピ通り作ってみたものの、日本のイクラ醤油漬けとは味が全然違っており、その時に初めてイクラの味自体が違うのだと気づいた、苦い思い出があります。 

マヨネーズ

 

マヨネーズは料理ではないものの、色んな日本食を料理するのに使える万能な調味料です。
もちろんマヨネーズはドイツでは普通に買うことができるので、手に入れること自体は特に難しくありません。 

そもそもマヨネーズはフランス発祥のものなので、当然のことながらヨーロッパでは一般的ですし、世界的にも一般的な調味料です。

しかし、日本のマヨネーズとドイツのマヨネーズは味がかなり違います。
ドイツのマヨネーズは日本のものに比べてかなり甘く、ドイツ人が日本のマヨネーズを食べるとかなり酸っぱく感じることもあるそうです。

日本のマヨネーズは海外のものと違って、マヨネーズを作る際に全卵ではなく卵黄のみを使っており、使っている酢も米酢を使用しているようです。
そのため海外のものと比べてまろやかでクリーミーな味になるのだとか。

こうした日本のマヨネーズの味を前提として料理を作ろうとする際には注意が必要かもしれません。

マヨネーズを使う日本食を作る際は日本のマヨネーズを購入するのをお勧めします。

ゴボウ

 

日本では、ごぼうは豚汁やきんぴらゴボウなどでよく使う一般的な日本食で使う根菜類の食材です。
しかし日本以外の国ではゴボウを使った料理はほとんどなく、日本独自に発展していった食材といっていいかもしれません。

太平洋戦争中、日本軍が敵国の捕虜にゴボウ料理を与えたところ「木の根っこを食べさせられた」として、戦後日本の将兵が虐待で訴えられたという話は有名かもしれません。 
それほどゴボウを食べるということは、海外の人、特に欧米の人にとっては奇異なこととして映ったのかもしれません。

このように日本独特の食材であるので、ドイツ国内でゴボウを見ることはまずないかと思います。 

一応ドイツにも西洋ゴボウというものは存在するのですが、味や調理法は日本のゴボウとまるで違うそうで、アスパラガスのような味がするそうです。 

まとめ 

これまで見てきた通り、日本とドイツの食材の事情はずいぶん違うので、日本では簡単に作れてもドイツではなかなか作れない、作れたとしても手間やお金がかかってしまう料理がいくつかあることがお分かりいただけたと思います。 

特にドイツは海に面している場所がほとんどないので、海の幸に関してはかなり乏しいものがあります。

ドイツにいる間は日本の新鮮な魚介がかなり恋しくなるかもしれません。

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ドイツでも作れるみりんを使った和食の人気おすすめ料理ランキングベスト5

ドイツでも作れるみりんを使った和食の人気おすすめ料理ランキングベスト5

ドイツを始めヨーロッパでは、あまり調味料を使わず1つの食材をシンプルに塩だけで味付けして焼くだけ、煮ただけの料理が目立つ一方、日本の和食料理はあらゆる調味料を使って繊細な味を作り出すことができます。

和食聞くと調味料は醤油がまず思い浮かべられるかもしれませんが、その他にも和食ならではの魅力的な調味料があります。その1つが「みりん」です。
この記事では、ドイツでも料理できるみりんを使ったおすすめの和食をご紹介します。

ヨーロッパでも大活躍!みりんを使った和食料理

みりんを単体で使うことはまずないと思いますが、他の調味料と混ぜることで、コクや甘みをだすことができる不思議な調味料です。
ドイツではみりんを手に入れることができ、汎用性が高く、味をつけること以外にも、料理にツヤをだしたり、お肉やお魚を柔らかくしたり、食材への味を浸透しやくしたりと、まさに万能な調味料なのです。

日本にはみりんを使って作ることができる数多くの料理があります。
焼き物から煮物までと多様性に優れており、みりんを1本持っているだけで料理のレパートリーを増やすことができます。
また日本人の味覚にもよく合うので、多くの人に好まれる味を作ることができます。
みりんを少し加えるだけで、手軽に作れるものから少しの手間と工夫で気の利いた料理を作ることもできます。
そんな、料理に欠かせない「みりん」を使った日本で人気のおすすめ和食料理ランキングベスト5をご紹介します。

5位:鯖のみぞれ煮

鯖は単体だと好みがわかれる部類に入ると思いますが、味付けをして煮込むことで食べやすくすることができます。
その1つのこの料理があげられます。鯖にはあらかじめ塩を振って30分程度置き、味を染み込ませておきます。
この料理には大根おろしを使いますが、大根おろし単体には味がありません。
そこに味つけするための「だし」としてみりんを使います。

だし汁だけでは味が薄いのですが、ここにみりん、酒、醤油を加えることでしっかりとした味をつけることができます。
この味付けにより、鯖独特の生臭さや風味を消してくれるので、食べやすい味に変えることができます。
またこの味付けは汎用性が高いので、鯖ではなくとも、他のお魚やお肉で代用することもできます。

4位:つくね

日本ではよく串刺しにして出されることが多いですが、片手で食べられるその手軽さがお酒のおつまみとして好まれる理由かもしれません。
つくねの味付け用のタレとして、みりんを使うのですが、この甘辛のたれがつくねによく合うのです。
タレのついていない「塩つくね」というものも見かけますが、タレがついている方が、味が染み込んでいておいしいように感じます。
またみりんの効果で表面にツヤをだすこともできます。

つくね自体には鶏挽肉を使うことが多いですが、ここに豆腐を加えることでふんわりとした食感を出すことができ、また少しカロリーを抑えることもできます。さらにしいたけを加えることで食感がよくなるのでおすすめです。

3位:肉じゃが

日本の料理代表と言っても過言ではないくらい、和食の定番として好まれる方が多い一品です。味がしっかりついているので野菜嫌いな人でも食べやすく、また煮込むことにより固い食材が一切ないので、子供からご高齢の方まで、万人に受け入れやすい料理になります。
この料理は野菜やお肉をふんだんに使うので、1品で多くの栄養をとることができます。

じゃがいも、玉葱、人参などの野菜やしらたき、牛肉を切ったあとは野菜やお肉を切った後はみりん、醤油、酒、砂糖などと煮込むだけなので、簡単に作れる料理です。
野菜やお肉に味が染み込むので、時間が立ってもおいしさを保つことができます。

2位:鶏の照り焼き

鶏肉は汎用性が高くまた他のお肉に比べて安価に手に入るため、食材に使う方は多いかもしれません。
鶏の照り焼きは、オーブンやグリルを使わないといけないと思われるかもしれませんが、フライパンで作ることができます。
フライパンなら、大体どの家庭にもありますし、短時間で調理でき、また片付けも簡単です。

調理する前の下処理として鶏肉にフォークなどで刺して穴をあけておくと、味が染み込みやすくなります。
そして醤油、みりん、酒、砂糖を混ぜ合わせたタレを事前に作っておきます。そのあとは鶏肉を焼いて途中でタレを加えて煮詰めればできあがりです。
簡単に作れ、かつ冷めてもおいしいのでお弁当のおかずとしても重宝する一品です。

1位:まぐろの漬け丼

寿司ネタとしても人気の高いまぐろは、漬けにするとより一層おいしさが引き立ちます。
まぐろは醤油につけて食べることが一般的ですが、そこにみりんを加えるだけで、コクのある甘みをたすことができます。
またみりんの効果によりまぐろの表面にツヤを出すことができるので、料理を一層おいしく見せることもできます。

この料理は、醤油、みりん、酒、わさびを混ぜたタレに数時間程度まぐろを漬けておくだけで、準備は完了です。
あとは調理時間がほとんどかからずにすぐに食べられる手軽さがあり、これだけで1食分になるのもランキングの1位に選んだ理由です。
栄養価の高いとろろとまぐろは相性がいいので、まぐろと合わせて丼の上に乗せて一緒に食べるのがおすすめです。

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日本とヨーロッパではマヨネーズの味が違う?日本とドイツのマヨネーズを比較します

日本とヨーロッパではマヨネーズの味が違う?日本とドイツのマヨネーズを比較します

家庭で定番の調味料マヨネーズ。様々な料理に使用され、日本で多くの人々に愛されるマヨネーズですが、ドイツにももちろんマヨネーズはあります。しかし同じマヨネーズという名前でも、日本とドイツのマヨネーズを比べると、全く同じ味というわけではありません。

日本とドイツのマヨネーズにはどんな違いがあるのか。どちらの国でも良く使われるこの調味料を比較してみました。 

日本とドイツのマヨネーズは何が違うか

 

ドイツのスーパーで買えるマヨネーズ

ドイツのスーパーのドレッシングのコーナーには、THOMYのような有名メーカーから各スーパーのプライベートブランドまで様々なマヨネーズが並んでいます。容器は日本のマヨネーズと全く違い、細長いアルミのチューブ、プラスチックのボトル、そしてガラス瓶の3タイプが主流です。更に商品のラベルを見ると、Delikatessmayonnaise(デリカテッセンマヨネーズ)、Mayonnaise(マヨネーズ)、Salatmayonnaise(サラダマヨネーズ)、Remoulade(レムラード)、Salatcreme(サラダクリーム)と同じような見た目でもいくつかの種類があることがわかります。一体どのような違いがあるのでしょうか。
 

ドイツのマヨネーズの種類 

マヨネーズに関する欧州規定によると、マヨネーズとは卵黄と食用植物油脂を材料とする乳化調味料で、脂質が総重量の70%以上、卵黄は5%以上の割合を占めるものと定められており、ここに酢やレモン汁などを加えて作られます。

その中でも、通常のマヨネーズよりも質の良いオイルを使用していたり、卵黄含有率が明らかに高いなどの付加価値のある特徴を持つものはデリカテッセンマヨネーズという名称を謳うことができます。

サラダマヨネーズは卵黄と食用植物油脂から作られるマヨネーズタイプの調味料で、脂質が少なくとも50%であるものを指します。

そしてレムラードはマヨネーズまたはサラダマヨネーズにハーブや刻んだ香味野菜を加えたもので、脂質は少なくとも50%。よく使われる材料としてパセリやチャービル、チャイブ、タラゴン、胡椒、ケイパー、マスタード、玉ねぎ、そしてピクルスが挙げられます。

サラダクリームとは、脂質含有量がサラダマヨネーズより少ないものを指します。特に規定で定められてはいませんが、15%から35%の商品が多いようです。

ちなみに日本のマヨネーズは、食品表示法に基づく食品表示基準によって『半固体状ドレッシングのうち、卵黄又は全卵を使用し、かつ、必須原材料、卵黄、卵白、たんぱく加水分解物、食塩、砂糖類、蜂蜜、香辛料、調味料(アミノ酸等)、酸味料及び香辛料抽出物以外の原材料及び添加物を使用していないものであって、原材料及び添加物に占める食用植物油脂の重量の割合が六十五パーセント以上のもの』*と定められています。 

日本とドイツのマヨネーズの比較:原材料と味の違い

日本のマヨネーズもドイツのマヨネーズもメーカーやブランドによって味の違いはあるでしょうが、ドイツのマヨネーズは日本のものと比べると全般的にあっさりとしていて酸味が少なく、甘みがあります。

野菜と合えてサラダに使われることも多いですが、ドイツでのマヨネーズの使い道といえばフライドポテトでしょう。
市場やお祭りの屋台でもレストランでも、山盛りのポテトにケチャップだけでなくマヨネーズをつけて食べることはドイツでは一般的です。
揚げたてのポテトフライにドイツの甘めのマヨネーズがよく合います。

 

しかし、このドイツのマヨネーズを日本のレシピに使用すると、味の違いから物足りなさを感じる日本人は多いようです。
日本のキューピーマヨネーズとドイツで代表的なTHOMYのデリカテッセンマヨネーズの原材料を比べてみましょう。

まずキューピーのウェブサイトによると、キューピーマヨネーズの原材料は次のようになっています。 

食用植物油脂(国内製造)、卵黄、醸造酢、食塩、香辛料/調味料(アミノ酸)、香辛料抽出物、(一部に卵・大豆・りんごを含む)

ドイツで売られている日本製キューピーマヨネーズの原材料表示はウェブサイトの表示よりも詳しく、植物油脂には菜種と大豆が使用されており全体の70%の重量であることと、卵黄は14%の重量であることが記載されています。

これに対してTHOMYのデリカテッセンマヨネーズは、

ひまわり油80%、アルコール酢、卵黄6.2%、マスタードシード、香辛料、ヨード添加食塩、砂糖

であることがウェブサイトで確認できます。
つまり、ドイツで一般的なTHOMYのマヨネーズはキューピーマヨネーズよりも油分が多い代わりに卵黄の割合が少なく、使用されている酢もより酸味が強いものであることがわかります。

特にポテトサラダのようにマヨネーズをたくさん使用する料理にドイツのマヨネーズを使うと、思っていた味と違う仕上がりになってがっかりするかもしれません。酢やレモン汁で酸味を足すことはできても、日本のマヨネーズのようなコクを補うことは難しいでしょう。慣れ親しんだ味をドイツでも楽しみたいなら、やはり日本のレシピは日本のマヨネーズを使って料理するのがいいかもしれません。 

ドイツで買える日本のマヨネーズ

それでは、ドイツで買える日本のマヨネーズにはどのようなものがあるのでしょうか。
在独日本人の多い街にある日本食材店なら、複数ブランドのマヨネーズを購入することもできるでしょう。
しかし日本だけでなく、韓国や中国、タイなどの商品も扱うアジア食品店で最もよく見かける日本のマヨネーズといえば、やはりキューピーマヨネーズになります。



ただ、様々な国の食材が並ぶアジアショップなので、日本製だけでなくタイやベトナム用に製造されたキューピーマヨネーズが販売されていることもあります。
同じキューピーのマヨネーズでもターゲットとする国によって原材料に違いがあり、若干味も変わりますので、購入の際はパッケージ裏面を確認してから買うことをお勧めします。

また、弊社のドイツを拠点としたオンラインショップでも日本のマヨネーズを始め、醤油やみりん、様々な日本の食品食材をテーブルサイズから業務用まで幅広く取り扱っておりますのでぜひ一度ご覧ください。

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