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どんな日本食品や食材はヨーロッパのスーパー、お店で買えるか?

どんな日本食品や食材はヨーロッパのスーパー、お店で買えるか?

ヨーロッパで暮らしていると日本食が食べたいと思うことはしばしばあるのではないでしょうか。

そんな時に必要になる食材がありますが、どのような食材はスーパーでも見つけられるか把握していますか?

そこで今回はヨーロッパのスーパーやお店で買える日本食の食材について解説していきたいと思います。

ヨーロッパのスーパーやお店で買える日本食の食材 

様々な日本の料理を作るときに必要となる、日本食で使う基本的な食材を紹介していきます。

特にヨーロッパに移住予定の方は手に入りやすい食品を知ることで、引越しの際日本から何を優先して持っていくべきか、荷造りの参考にできます。

基本のさしすせその”せ”、醤油:入手難易度☆



大半の日本食を作るのに必要となるのが醤油です。


最近ではヨーロッパの普通のスーパーでもアジア系の食材を置くコーナーが小さいながら用意されている店舗が増えてきています。

そのため、醤油を手に入れることは比較的簡単になりつつあります。
近場のスーパーで置かれているのは、キッコーマンの瓶タイプの醤油になります。

しかし選択肢は限られていますので、バラエティーやサイズに幅が欲しい場合は日本食品店やオンラインショップを使うことをおすすめします。
薄口と濃口の両方の取り扱いがある可能性が高いですし、それだけでなく刺身醤油などもおいてあることもあります。
自分が必要としているタイプの醤油が見つかるでしょう。 

つなぎや揚げ物に重宝、パン粉:入手難易度:☆☆

ハンバーグやとんかつなどを作るときに必要となるのがこのパン粉です。
固めや乾燥したパンを削ることで代用することはできますが、手間がかかるし綺麗に削れないことも多いです。

そこで、やはり袋で売っているパン粉が欲しくなるのではないでしょうか。

店舗によってはスーパーでパン粉を買うことは可能ですが、逆を言いますとどこにでもあるわけではありません。
近隣のお店で見つからない場合は日本食品店やアジア系のショップであれば高確率でパン粉の販売があります。
大型のスーパーであれば取り扱っていることが多くなります。

ちなみに、同じく揚げ物に必要な小麦粉ですが、こちらに関してはヨーロッパのスーパーでどこでも売っています。
粉類でまとめておいてあることが多く、簡単に見つけられます。
ただし、薄力粉、中力粉、強力粉の全種類が置いてあるかは、お店にもよるので、そこは注意が必要です。 

家でお寿司をするときに、わさび:入手難易度☆☆



出番こそ少ないですが、家でお寿司をするときに欲しくなってしまう、わさび。

ヨーロッパに住んでいると、現地の友人や同僚にお寿司を食べてみたいと言われ、家でお寿司パーティーをするなんてこともあります。
海外の人も、わさびが食べてみたいと言ってきたりと、実はわさびの知名度は高くなっています。

ヨーロッパのスーパーでも最近わさびを取り扱う店舗が出てきています。
わさびを使った創作料理や順位にスパイスとして使われているのか、はたまた日本食の人気が上がっているからか、アジア系の食材コーナーに上記の醤油とともに置いてあることがあります。

色々な日本食に必要、出汁と味噌:入手難易度☆☆



味噌汁などの色んな日本食に必要とされる出汁、ヨーロッパでカツオ節や昆布から出汁を取るのは非常に困難です。

また出汁をヨーロッパのスーパーで買うことは基本的にできず、これらはまず売っていません。

出汁関連の食材は日本食品店やアジアンショップ、またはオンラインでの購入が必要となります。

こういった場所であれば、様々な種類の出汁が取り扱っています。
しかし出汁類の中でもが顆粒タイプやパック入りの出汁は大型のスーパーなどで取り扱われているケースがあります。
これであれば、ヨーロッパで手に入れにくい材料を使って出汁をとる必要もなく、短時間で料理を完成させることができます。

味噌汁以外にも、もちろん日本食のベースとして必要であったり、炊き込みご飯の素として使うことも可能です。

また、味噌汁を作るのにはもちろん味噌が必要とされます。
この味噌もヨーロッパのスーパーでは大型店舗以外では中々買うことができません。

他には、ヨーロッパの健康志向の食品を販売しているBIO系のショップなどでも、健康食として味噌が売っているところが増えています。

サイズですが、日本でよく見る大きさのパックで売っていることは少なく、小さめのパックや袋で売っています。
量を必要としない場合や旅行用、友人の家などで使う小さいサイズを探している時はBIO系のショップから探すことができます。

最後に一点、日本ではどこでも買えるものですが、ヨーロッパでは意外にも買うのが難しい食品をご紹介します。

白米のお供に、ふりかけ:入手難易度☆☆☆



ご飯を食べるときに白米だけでは寂しく感じることありますよね。

そんな時にふりかけがあるだけで、ご飯が劇的に美味しく感じられます。
ふりかけはご飯にかけるのが基本ですが、お湯を足して、お茶漬けとしてごまかすこともできるなど様々な使い方があります。

お米が主食ではないヨーロッパ、またジャポニカ米意外にもパサパサした粘り気のないお米も多い国ではふりかけは馴染みのあるものではありません。

残念ながらふりかけはヨーロッパのスーパーでは取り扱いは中々なく、日本食品店などで購入できます。

生活圏に日本食品店がない場合や面倒くさがりな方にはオンラインショップからも探すことができます。

最後に

ヨーロッパのお店で買える日本の食材や食品はいかがでしたでしょうか?

海外に住んだことがある人にとっては、生活していく上で知っていくことですが、日本に住んでいて、いざ初めてヨーロッパに引越しとなると何が買えて、何が買えないのかの判断は迷う点です。

ふりかけなどの小さい調味料類はバッグのスペースにならないので、お気に入りの品を何点か持っていくことをお勧めします。

一方でお醤油などの液体系は重くかさばってしまうので現地での調達が便利です。
弊社のドイツを拠点としたオンラインショップでも醤油やみりん、様々な日本の食品食材をテーブルサイズから業務用まで幅広く取り扱っておりますのでぜひ一度ご覧ください。

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ドイツで買える醤油の種類やブランド、メーカー

ドイツで買える醤油の種類やブランド、メーカー

基本日本の食材や調味料は日本で買うより、ドイツで購入する場合は値段が高くなってしまいます。

これは輸送費やEU内で作っていても輸送費や製造工程に手間暇かかっていたりと、どうしても生産費用自体が高くなってしまうからです。

そこで日本からドイツへ移住する時、どんな食材を日本から持っていくべきか、どんな調味料、食材は現地で買えるかご存知でしょうか?

皆さんもイメージができると思いますが、ドイツ現地で買える最も一般的な日本食品の一つが醤油です。

ドイツで買える醤油の種類を大紹介

さて、醤油と一口に言っても実はたくさんの種類があり、初めて醤油を買いに行く時は、見たことも聞いたことの無いブランドを見て混乱してしまい、一筋縄ではいきません。
また、醤油は中国や韓国でも使用されており、実は日本以外の醤油などもドイツでは見かけます。
今回はドイツで見かける醤油の種類やブランドを解説していきます。

一番よく見かける日本の醤油:キッコーマン


日本の醤油メーカーや食品メーカーはいくつかヨーロッパに進出してきており、実はドイツは醤油に限らずかなり日本の食品、調味料、食材へのアクセスができます。
アクセスの良さで言えば、ヨーロッパの中でもイギリスと一位、二位を競っている状態でしょう。

本題に入りますが、ドイツで見かける日本の醤油で一番メジャーなものはキッコーマンになります。

身近なスーパーでもアジアセクションがあれば、卓上用の小瓶サイズのものが売っていることもあります。
大きいスーパーなどでは1リットルサイズもあったりと、キッコーマンはヨーロッパでもKikkomanとして知られており、ドイツで見かける日本の醤油で一番身近なブランドと言えます。


ちなみにキッコーマンの醤油は海外でも作られており、ドイツで手に入るキッコーマンの醤油はオランダが原産国になっています。
元々はシンガポールで生産された醤油をヨーロッパに輸送して販売していましたが、1990年代にはオランダにキッコーマンの生産拠点を作り、ヨーロッパ現地での生産販売体制を整えています。

日本の醤油とオランダ産のキッコーマンの醤油の味の違いですが、僅かながら味が少し違うかなと感じるぐらいでした。
味比べをして初めて何か違うと気付く程度で、味比べをしない限りは違いは感じられなかったです。

スーパーで一番見かける醤油:Blue Dragon

引用:tacinte:https://world.openfoodfacts.org/cgi/product_image.pl?code=2020538220235&id=2

引用:tacinte :https://world.openfoodfacts.org/cgi/product_image.pl?code=2020538220235&id=2 


スーパーで最もよく見かける醤油がこちらのメーカーの醤油ではないでしょうか?

ブルードラゴン(Blue Dragon)はイギリスのブランドで、1970年代頃からできたとされています。
このブルードラゴンはイギリスのAssociated British Foods plc、(通称AB Foods)という会社が持っています。

ABフーズと言われてもなかなかピンとこないかもしれませんが、実はこの会社は巨大多国籍企業で食品のみならず、ヨーロッパで最も格安の洋服ブランドの一つであるPrimarkも持っています。

さてブルードラゴンの醤油はキッコーマンの醤油よりも格安で販売されており、食費を抑えたい人にとっては魅力的に映るかもしれません。
では日本の醤油と同じかというと、この醤油はいわゆる中国のタイプの醤油になります。

日本と中国の醤油の違いは後述しますが、ここでの違いは原材料を見れば一目瞭然になります。
先ほどのキッコーマンの醤油を見ますと原材料はウェブサイトによると水、大豆、小麦、塩だけになっています。(ヨーロッパのキッコーマンも原材料は同じです)
一方で、ブルードラゴンのDark soy sauceの原材料をウェブサイトより見ると以下になります。

"Water, Sugar, Salt, Soy Sauce Extract (9%) [Water, Defatted Soya Bean Flakes, Wheat , Salt], Colour (Ammonia Caramel), Acidity Regulator (Lactic Acid), Preservative (Potassium Sorbate)"

これを日本語に訳しますと以下になります。
「水、砂糖、塩、醤油エキス(9%)[水、脱脂大豆フレーク、小麦、塩]、着色料(アンモニアキャラメル)、ph調整剤(乳酸)、防腐剤(ソルビン酸カリウム)」

見て分かる通り、キッコーマンの醤油は原材料が非常にシンプルなのに対し、ブルードラゴンの醤油はph調整剤や防腐剤など食品添加物が使用されています。

アジアンショップでよく見かける中国の醤油:Pearl River Bridge 

引用:Luidaguhee, CC BY-SA 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0>, via Wikimedia Commons


こちらは中国の食品メーカーの醤油で、アジアンショップに行くとこの醤油をよく見かけるかと思います。

中国の醤油と日本の醤油は用途が違い、味も変わってきます。
中国の醤油を簡単に説明しますと、生抽(サンチャウ)と老抽(ローチャウ)の2種類があります。

生抽は薄口醤油系の味で塩気が強く、料理の味付けに用いられます。
一方の老抽はたまり醤油系の味になり、味付けよりも着色を目的に使われます。

基本的に中国の醤油は日本の醤油に比べて小麦の含有量が少なく、また砂糖を加えていたりと日本の醤油と味の方向性が違います。
また、日本の醤油は生産するのに数ヶ月かかるが、中国の醤油は製造工程が短く生産されるのが日本より短いと言われています。

このブランドではたくさんの種類の醤油を販売していますが、一例としてSuperior Dark Soy Sauceの原材料をウェブサイトから確認すると「水、大豆、砂糖、塩、小麦粉」と、砂糖が加えられているのが分かります。
製造工程の違いからか、このブランドの醤油もキッコーマンの醤油に比べると安くなっています。
ここまでみていただければ分かるように、日本と中国の醤油は同じ名称といえど、大きく違いが出ています。

まとめ

ドイツで買える醤油の種類はいかがでしょうか?
ドイツでも色々な醤油を買うことができ、値段を比較すると日本の醤油が割高な印象を受けることもありますが、キッコーマンの醤油はヨーロッパブランドの醤油や中国の醤油に比べると手間暇もかかっており、その理由の一旦が見れます。上記を見て分かる通り、和食を料理する上でもオススメなのはやはり日本の食品、調味料であるキッコーマンや、日本ブランドの醤油になります。









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