日本とヨーロッパのインスタントみそ汁の違いについて

日本とヨーロッパのインスタントみそ汁の違いについて

日本にいた時にはよく食べていたのに、海外ではなかなか食べられない日本食がある人は少なくないでしょう。

そしてその中でもみそ汁を恋しく思う人はかなりいます。
自分で作るには時間がない、材料をそろえられないなどの理由でみそ汁をなかなか海外で作れないことがあります。
そのため自分で作る代わりに日本からインスタントみそ汁を持参する人は多くいます。

そこでこの記事ではインスタントみそ汁に関する実体験を書きましたので、特に日本からインスタントみそ汁を持っていこうか迷っている、現地で探そうと思っている、そんな方に参考にしてもらえたら幸いです。

日本とヨーロッパのインスタントみそ汁の違いを解説します

実は海外のスーパーでも味噌やインスタントみそ汁が売っていることがあります。
大抵の場合そこで売られているインスタントみそ汁は日本製ではなく、やはり日本製の物とも味が違います。

これからこの2つの違いはなんなのか、実際に試してみの感想を中心に解説していきます。(あくまで個人の感想ですので、あらかじめご了承ください)

味の違いについて

ここでは筆者が近所のスーパーで売っていたインスタントみそ汁を例に解説します。




こちらが実際に購入したインスタントみそ汁で、値段は4個入りで4ユーロ前後でした。
日本の値段から比較すると高く感じます。

筆者が買ったものはとうふですが、他にもわかめやキムチがあるようです。
ちなみにラインナップにキムチが含まれているのは、PRODUCT OF KOREAとありましたので、恐らく韓国製だからでしょう。

一番大事な味についてですが、ハッキリ言って違和感があり日本人の口には合わないです。
どうしてもみそ汁に飢えてしまってしょうがない、または味は気にしないから取りあえずみそ汁が飲みたい、そういった場合以外ではオススメしません。

味が薄い

理由ですが、そもそも味噌の味が薄いです。
口に含んだ時、味噌っぽい香りと味はしますが僕が知っている味噌ではありませんでした。

成分については後ほど解説しますが、この商品には昆布エキスが記載されていました。
昆布エキスが昆布出汁を意味している可能性はもちろんありますが、エキスと出汁は抽出方法や原材料に違いがあるそうなので、分けて考えたほうがいいでしょう。
この昆布エキスが味噌と上手く噛み合っていればもっと美味しく感じられたのでしょうが、残念ながらバラバラになっているように感じられました.
味噌の風味より昆布エキスの方が主張が強いようにすら感じられます。

そして独特の”インスタントクサさ”が強く出ていました。
飲んだ際に何か少し喉にピリッと来る感覚があります。
この感覚は多くの人がみそ汁に求めているものではないでしょう。

結論として、飲もうと思えば飲めないこともないですが、わざわざ買ってまで飲むレベルでは到底なく、この違和感で4ユーロは高く感じます。

見た目等、その他の感想

味以外のこのインスタントみそ汁の感想として、この写真を見てもらえばすぐにわかるものがあります。(現地で汁物用のお椀を持っていないためマグカップに入れています)


第一印象はパッケージと違うなという感じでした。
唯一、みそ汁というには薄い色合いだけは同じです。
まず”とうふ”と書かれているのに、とうふがこの状態でした。
味噌に入っている大豆などのカスのように見えました。

わかめは比較的にまともですが、舌に当たっただけでボロボロになってしまいます。
パッケージには写っているネギらしきものはどうやら入っていないよう。

また、パッケージのように全体として色合いが薄い理由は、沸かしたての熱湯をかけてもほとんど溶けないことにあります。
普通は熱湯をかけただけで多少ほぐれますし、かき混ぜたらすぐ綺麗に混ざります。

そもそもみそ汁はしばらく手を付けないと内容物が下に沈むものではありますが、それ以前に問題がありました。
熱湯をかけてもしっかり固体のままで、混ぜても混ぜても永遠に溶けていないのが見えました。

上の写真もしばらく思いっきりかき混ぜ、流れがほぼおさまった瞬間のものなので、混ぜるのを止めてから約10秒後くらいです。
しかし残念なことに内容物がただグルグル回り、止まれば沈むだけです。
沈むといってもバラバラになった本体が沈んでいるだけです。
なので見た目からみそ汁っぽくありません。

ついでにパッケージに関してですが、筆者のように商品をよく見ずに買ってしまう人だと、インスタントのとうふと勘違いして買ってしまう可能性があります。
自分で作ったみそ汁に入れる用のインスタントのとうふのつもりで買いましたが、がっかり感は否めません。

これに関してはただただ筆者の注意力が足りないのが一番なのですが、とうふのみが日本語なので何も考えていなかった場合、同じような間違いをする人がいるかもしれません。
自分に注意力が足りないと思う方は、このシリーズや似たタイプの商品を見たときは気を付けてください。

含有成分について

何がこのインスタントみそ汁に含まれているのか気になる方もいると思うので簡単に紹介していきます。

味噌57%(大豆、小麦粉、小麦粒、うま味調味料E621、アルコール、麹)、コーンシロップ、豆腐5%(水、大豆)、コチュジャン、昆布エキス、玉ねぎ、ニンニク、乾燥海藻、うま味調味料E621、E635

これを見て最初に思ったのは、微妙にピリッとしたのはコチュジャンが原因だろうな、ということでした。
もしかするとこれは韓国風みそ汁と捉えたほうがいいのかもしれません。

最後に

以上が筆者が海外で買ったインスタントみそ汁に対する印象です。
わざわざ現地でこの金額でこのクオリティを手にするより、日本のインスタントみそ汁を購入するのがベターです。

間違いなく日本のインスタントみそ汁が総じて上の評価です。
近所に日本食品店がないけれどインスタントでは満足できない、または毎日飲みたいからインスタントを持ち込んだだけでは全く足りない、だから味噌を購入したい、そういう方にはオンラインショップが非常に便利です。

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